ぐんま暮らし支援センター就職相談窓口

Gターンyour turnぐんま暮らし支援(Gターン)センター就職相談窓口はJR有楽町駅近く東京交通会館8階に開設されました

取り組み姿勢の違いで成約件数に差が生じる空き家バンク

 昨年暮れに出た本に、米山秀隆さんという方が書いた『限界マンション』(日本経済新聞出版社)があります。

 いまや600万戸以上(全世帯数の1割以上の数)供給されたマンションの行く末を論じた本です。集合住宅故(ゆえ)のむずかしさ、区分所有という所有形態から発生する問題などを縦横に論じています。

 同書では、第4章で一戸建て「空き家」についても書いており、地方の空き家対策として各地で設置されている「空き家バンク」についても論じています。累計成約件数50件以上の空き家バンクと累計成約件数1件以下の空き家バンクの物件収集方法の取り組み姿勢を比較した場合、「広報誌やホームページ等で登録物件を募集する」取り組みについては50件以上、1件以下の空き家バンクともに85%前後実施しており、差はないそうです(出所は移住・交流推進機構「空き家バンク」を活用した移住・交流促進自治体調査報告書2014年3月だそうです)。

 違いは「地元不動産業者が蓄積している物件情報を活用するなど、地元企業・団体と連携して収集する」、「地元地域の協力員と連携して収集する」、「空き家バンクの運営主体の職員による地元地域の巡回や所有者への問い合わせにより収集する」等の取り組みをしているかいないかにあるそうです。

 そして「物件案内はもちろんのこと、生活面や仕事面などさまざまな相談に応じたり、先に移住した人と引き合わせたりするなどきめ細かな対応が必要になる」と指摘しています。また成約件数のもっとも多い自治体の佐久市の例として「地元に相談員(先に移住した人を含む)を置くほか、東京にも推進員を置いて、移住者受け入れに取り組んでいる。(中略)移住者を引き付けることのできる、地域の魅力を発信できているかどうかも重要になる」と書いています。・・・(群馬駄右衛門生活は)身が引き締まる思いです。

 この本では、タワーマンションの将来についても書いています。個人的な見解で恐縮ですが、私には、タワーマンションを買うお金があるなら(群馬で、とは書いてありませんが)二地域居住でも始めたほうがお得ですよ、としか読めませんでした。