ぐんま暮らし支援センター就職相談窓口

Gターンyour turnぐんま暮らし支援(Gターン)センター就職相談窓口はJR有楽町駅近く東京交通会館8階に開設されました

24年後は、6割の人が「標準家族」を形成できず、年間20万人の孤立死が発生する世の中か?

   Gターンyour turnぐんま暮らしの群馬駄右衛門生活(ぐんまだえもんなまかつ)です。

 生涯未婚率(50歳の時点で結婚したことがない人の比率)は2010年の国勢調査では男性20.14%、女性10.61%でしたが、国立社会保障・人口問題研究所が発表した2015年の数字は男性24.2%、女性14.9%だそうです。2035年には男性29.0%、女性20.1%に上昇すると推計されていますが、実勢はそれより早い2020年頃に男子3割、女性2割に達するのではないかと言う人もいます。

 非正社員比率も上昇傾向しています。総務省労働力調査によれば2015年は37.5%です(2010年で34.4%)。厚生労働省が昨年秋に発表した「平成26年就業形態の多様化に関する総合実態調査」では40%を超えたため、ついに40%乗せと話題になりました。

 出生動向基本調査(国立社会保障人口問題研究所)によると夫婦の完結出生児数(結婚継続期間15~19年)は2010年の第14回調査で2人を切り1.96人です。子どもが0人の夫婦の比率も前回(2005年)の5.6%から6.4%に上昇しています。

 離婚数は2000年前後にピークを記録し、以後漸減傾向にありますが、依然高水準の推移になっています。2014年の婚姻数は64万3749件。離婚件数は22万2107件で、婚姻数と離婚数はおよそ3対1になります。

 以上のようなことを踏まえ、家族社会学を専門とする山田昌弘中央大学教授は、「標準家族を形成できる若者は4割程度と推定できると」日本経済新聞の経済教室欄に書いていました(2012年11月7日付)。「標準家族」とは「配偶者と子どもを持ち経済的に安定した生活を送れる人々」だそうです。つまり半分以上の若者は「配偶者と子どもを持ち経済的に安定した生活を送れない」ということになります。私個人も、このままいったら、そういう社会になる可能性は低くないと思います。

 山田教授は、こうした社会が続けば、年間3万2000人だった孤立死は、2040年には、20万人以上と推計しています。「30万人と予測してもよいくらい」とも書いています(『家族難民』 朝日文庫)。怪談よりも怖い話です。