ぐんま暮らし支援センター就職相談窓口

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群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7,000人(くらいではないでしょうか)その③

 群馬県の大学新卒受け入れ基礎力の3つ目の推計です。やや古い数字で恐縮ですが、平成22年(2010年)の国勢調査による群馬県人口は200万8068人。就業者数は96万5403人で、うち雇用者数は80万4493人でした。

 群馬県に住んでいる人がすべて群馬県企業・団体に勤めているとは限りませんが、群馬県の昼夜間人口比率は99.9なので、群馬県に住んで群馬県外に通勤する人と、群馬県外に住んでいて群馬県内の企業・団体に勤めている人の数を差し引きするとほぼゼロになると思われますので、とりあえずこの数字を基に推計してみます。

 非正社員比率は40%に近づきつつあるので、ざっと正社員比率を60%として80万4493人に掛けてみます。48万2695人という数字が得られます。「群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7,000人(くらいではないでしょうか)その②」にも書いたように、社員を募集する企業の比率はおよそ60%くらいなので、また60%を掛けると、28万9617人になります。正社員数に対する大学新卒採用比率は2~3%の企業が一番多いので、真ん中をとって2.5%をさらに掛けてみます。すると得られる数字は7240人です。群馬県の雇用者数を基に推計しましたので、会社や公務員等も含めた数字になります。

 「群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7,000人(くらいではないでしょうか)その①」では、リクルートワークス研究所の「ワークス大卒求人倍率調査」を使わせていただき、8000人~1万4000人の数字が得られました。「群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7,000人(くらいではないでしょうか)その②」では民間企業だけで約6500人の数字となりました。3つ目の今回は7240人です。

 平成22年国勢調査に比べ、やや人口も減少しています。群馬県と東京圏の企業集積度を比較したり、少子高齢化の影響、実際に企業人事担当者から話を聞いて得られた感触等を勘案した結果、群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7000人ということにした訳です。この数字が、景気がいいときは1.5倍くらいになり、景気が悪いときは7掛け(30%減)になったりします。

 4年制大学進学者は毎年9000人前後いらっしゃいます。それに対する7000人。希望者は、ほぼ全員群馬県に就職できる数字ですが、実際にはそうなっていません。次回はなぜ群馬県にUターン就職する大学新卒者の比率が低くなってしまうのか考えてみます。