ぐんま暮らし支援センター就職相談窓口

Gターンyour turnぐんま暮らし支援(Gターン)センター就職相談窓口はJR有楽町駅近く東京交通会館8階に開設されました

群馬県へのUターン就職には、県外企業の研究も無駄ではありません

 「群馬県の大学新卒受け入れ基礎力は約7000人(くらいではないでしょうか)」ということで、何故7000人という数字になるのかということをに書いてきました。過去10年ほどの間、7000人という数字が、景気がいいときはその1.5倍くらいの1万人くらいに増えるし、景気が悪化すると7掛け(3割減)の5千人くらいに減ってしまうということを、繰り返してきたのではないかと思います。2012年卒の就活戦線を底に、近年は、1万人の大学新卒を受け入れられる規模になっているのではないかと思います。

 群馬県の高校を卒業し、4年制大学に進学する人(卒業した人ではありません)の数はこのところ9千人前後で推移していますから、数字の上では、群馬県出身大学卒業者全員が群馬県に就職できることになります。しかしながら、実際はそうなっておらず、群馬県へのUターン就職比率は30%くらいと言われています。

 何故そうなってしまうのか、を考えてみます。まずは今まで行った推計上のテクニカルな問題から書いてみます。

 の推計をもう一度呼んでいただければすぐに分かるのですが、での推計は「群馬県全体の大学新卒受け入れ基礎力」です。「群馬県に本社を置く企業・団体だけの大学新卒受け入れ基礎力」ではありません。

 群馬県には沢山の県外企業が工場進出しています。同じく県内に店舗展開している県外企業も少なくありません。また、県内に支店、営業所を設置している県外企業ももちろんあります。こうした県外企業の工場、店舗、支店・営業所等の事業所に配属される大学新卒新人も含んだ数字が7000人です。ただ、群馬県出身者が、県外企業に入社して、群馬県内にある工場、店舗、支店・営業所等々に配属される可能性も決して低くはありません。数字として把握しにくいという事情はありますが・・・。

 県内企業、県外企業を問わず、大学新卒が入った(配属された)、群馬県内にある企業・団体・事業所(工場、店舗、支店・営業所等)に大学新卒採用状況の悉皆調査(すべて、ことごとく調べる)ができればよいのですが、まず無理です。

 採用する側から調査をしようと思っても、まず、どこの会社、どこの工場、どこの店舗、どこの支店・営業所が大学新卒者を採用したかすべてを知ることができません。反対に、大学側から調査しようと思っても、大学は卒業生がどこの会社に入ったかくらいまでは分かる場合が多くなりましたが、入社後数ヶ月あるいは6ヶ月の研修を受けたあと、どこに配属されたかまでは企業に問い合わせていないと思います。問い合わせても、企業は「個人情報なので、お教えできません」と返答するように思います。

反対に、群馬県に本社がある会社に入ったものの、研修後配属されたのは県外の支社・支店・営業所、県外店舗ということもあります。こうなると、どこでどう線引きすればいいのか、混乱してしまうばかりです。

 話がズレてしまいますが、以上のことから、就活生にアドバイスしたいのは、「群馬県に比重をおいている会社」を就活対象として研究するのも「あり」ではありませんか、ということです。「群馬県に比重をおいている会社」というのは、「製造業なら主力工場が群馬県にある会社」ということになりますし、「商社・流通業・金融なら支店や店舗の多くを群馬県に展開している、あるいは群馬県における売上高等が大きい会社」ということになります。

 文系の学生が、製造業で総務、財務・経理、人事などの管理部門に配属された場合、工場勤務になる可能性は少なくありません。もちろん理系学生は本社勤務より工場勤務になる可能性が高いと思います。食品スーパー等では、初任地を実家から通える店舗にしているところが少なくありません。(他にも、赴任先を出身県等の希望先に限定して採用する全国展開企業もあります)。いかがでしょうか?